顎関節症

顎関節症の鍼
顎関節症の鍼

顎関節症とは、耳の少し前にある顎の関節でおこる様々な症状のことをいいます。
初期では、開口時の違和感や痛みから始まり、開口時のクリック音・ひっかかりがおこり、ひどくなると開口障害になり口が開かなくなってしまいます。
顎関節には関節円板という軟骨がありクッションの役割をしているものがあります。左右の噛み合わせの悪さや噛み癖、噛み締めにより顎関節周辺の筋肉(咀嚼筋)が緊張し硬くなり、関節に負担をかけ、関節円板も本来の位置からだんだんとずれていってしまいます。すると関節がうまく機能せず普段の生活や食事でも咀嚼筋に負担をかけてしまいどんどん悪化してしまいます。放置していると顎関節だけではなく、肩こり首こり、頭痛、自律神経症状にもつながっていく可能性もありますので、ひどくなる前の早めのケアが大事です。

温和の筋・筋膜整体コースでは、顎関節症の治療として、咀嚼筋への鍼治療と猫背の改善を行っています。姿勢が悪く猫背になっていると、頭が体より前にでてしまい、首と連動して動いている顎関節に大きな負担をかけてしまいます。体の中心に頭が乗るような姿勢作りを合わせて行うことで顎関節症の予防と腰痛・肩こりの軽減にも効果的です。
鍼治療を行う咀嚼筋とは、咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4つの筋肉の総称です。

咀嚼筋
咀嚼筋

◯咬筋

噛むときにとくに働き、噛み締めると力が入っているのが触ってわかる筋肉です。
浅層と深層の2層構造になっていて、層の境目に症状の引き金となるトリガーポイントが形成されやすいです。

◯側頭筋

コメカミから顎につく筋肉で、噛み締めるとコメカミのあたりで筋肉の動きを触れることができます。
噛み締めが続き側頭筋の緊張が強く続くと頭痛につながりやすいです。

◯外側翼突筋

外側翼突筋
外側翼突筋

口を開ける時に働き、顎を左右に動かして食べ物をすりつぶします。他の咀嚼筋と違い口を開く作用もあるので症状に合わせて治療します。

◯内側翼突筋

顎関節の内側にあり表面から触れない筋肉で、噛むときだけではなくすりつぶす時にも働きます。

咀嚼筋の緊張を鍼や整体で取り除くことで一度で症状が改善することもありますが、日常生活のなかで顎関節にかかる負担が大きいと再発することが多いです。
鍼を続けることで再発の予防も期待できますが、普段から噛み締めがないか、噛み癖がないか、姿勢が悪くなっていないか、など注意することで負担をかけないようにすることも大切です。

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